病んでいる

OLYMPUS DIGITAL CAMERA熱中症になってしまい、ブログを暫く休んでしまった。

仕事はやらなければいけないものを、最小限に絞った一週間だった。

タイトルは小生が病んだ、と言うだけではない。

日本が病んでいる症状が顕著になっているような気がして、ペンを執った次第である。

朝日新聞で掲載された関西電力の元副社長・内藤千百里氏の証言である。

原発事故から3年半経って、当時「よかれ」と思って行った行為が、福島原発事故で疑問を抱き、良心の呵責にさいなまれての証言だ。

歴代の総理大臣へ約2千万円/年を、その他の原発族議員に多額の金を渡していたと言うから・・・想像はしていたが、現実の証言となると驚きだ。

そして、福島の現実だ。

現在の被ばく線量限度0.23μSv/日を変更しようというのだ。

現状の0.23μSv/日の算出だって、怪しいのだぞ。

年間被ばく線量の限度を1㎜Svと設定し、0.23×12時間×365日=1007.4μSv → 1㎜Sv/年・・・という計算である。

上の式で12時間と言うのは、24時間の内12時間は家の中にいるからだ、という説明である。

この限度値を個別の被ばく線量に改め、もっと大きな値にしようというのだ。

福島への関心が徐々に薄らぐ中で、巧妙なすり替えが進行する。

福島原発では今日も報道されない汚染水漏えい事故等が起きているに違いない、この状態がこの先延々と続くのだ。

50肩が続くが頑張る

雑感

OLYMPUS DIGITAL CAMERA珍しい人の訪問を受けた。

以前、何度かこの欄にも登場した炭を焼いているT君である。

彼の父は日本料理界の重鎮で、その名を知られた人である。

そんな関係から業界への知己が広く、驚くべき関係が口から出て驚く事が度々だ。

暫く顔を見せなかったのは、50肩が酷くて動けないほどの痛みが有るらしいのだ。

小生も同様の50肩痛を患ったことがあるので、よく判る。

最初は左の肩痛で2年半、治ってから1年ぐらい経ったら今度は右肩に来た。

こちらが治るのに約2年。

患っている時はもう二度と手を肩より上に挙げられないのではないかと思ったほどだ。

何しろ寝る事に苦痛を伴うのであるから、満足に眠ることができない。

そんな長い痛みが、ある日突然今までの痛みが嘘のように消えてしまうのだから、可笑しなこともあるものだ。

T氏もまだ痛みの中にあるようだが、何とか仕事をしたいとの事での訪問だった。

氏の人脈から太い関係を3本選んでやっていくことで、約束して帰って行った。

今度はどうだろうか?

福島原発のその後

放射能

めったに書かなくなったが、福島の原発について。

国民から忘れ去られようとしている感じがするこの頃だが、マスコミの報道量と大きく相関している。

余程の事件が無いと、話題にならないから報道しなくなっている。

また、放射性物質については、この位の量では問題ないというような「耐性」を植え付けられたように思う。

原発の防護カバーを撤去した際に出た放射能漏れの量に驚いた。

1兆1千億ベクレルの放射性物質が飛んだのだ

どのくらい危険なんだと言われても見当もつかないが、捨てて良いとされている(これも怪しいと思うが)のが8千ベクレルだから、その大きさがわかろうと言うものだ。

食品については100ベクレル/Kg以下とされているが、原発から数十キロ付近のコメから放射性物質が検出されるのは当然だ。

不思議なことは、コメだけなのか?ということだ。

あたかも、コメだけ選択的汚染されたかのごとき報道には、腹立たしささえ覚える。

汚染水についても一向に解決に向かう兆しさえ見えないようだが、貯水タンクに中古のものが使われていたとの事。

中古が必ずしも悪くはないかもしれないが、タンクから汚染水の漏洩が頻発していることと無関係なのかどうかだ。

生産活動でないところへの税金投入には、もっと厳しい目が必要だ。これから延々と税金投入が続くのだから。

OKバジさん

あさがお友人の某社会長から誘われて、「OKバジさん講演会」に出かけた。

「OKバジさん」と言っても知らない方が殆んどだろう。

「OK」とは、何を頼んでもOKと言う返事をすることから、「バジ」はネパール語でおじさんの事だ。

つまり、何を頼んでも「OK」の返事をするおじさん(垣見さん)の事である。

その垣見さんが帰国したので、ネパールにおける活動報告会が八王子市のエルシーという会場で行われた。

参加者は20名程だったが、活動内容はNGOとして資金の行き先が明確である点が好ましい。

水、トイレ、教育(学校)に焦点が絞られているのは、貧困からの脱出の第一歩であろう。

垣見氏は、18年のにヒマラヤ登山で雪崩に遭い、本人は助かったがネパール人のシェルパを失ったことをきっかけにネパール支援を続けていると言う。

ナイナイ尽くしの中では、小さい親切に感動する。

不足は必ずしも悪くない。

不足は感謝につながる。

「当たり前は当たり前でなく、全てに感謝」

色々と心に残る言葉を残して会は幕となった。

インターネットで「OKバジさん」ローズファミリーインターネットで検索してみてください。

少欲知足

imageいよいよ夏本番だ。梅雨明けが宣言されと聞くと、猛烈な暑さを感じる。

確かに蒸し暑くて、熱中症になりそうだ。

横浜市関内にある大手の会社の社長にお会いする機会を頂いた。

「少欲知足」という諺を、あらためて考えるきっかけとなった気がする。

フランスの諺に「良いものの敵は、より良いものである」というのが有る。

ご婦人が高価な宝石を見せられれば、たちまち自分の宝石が色褪せてくる。困ったものである。

実は、仏教の言葉に・・・トリシュナー・・・がある。

これは、喉の渇きを意味するサンスクリット語で渇愛(かつあい)を意味する。喉が渇いた時に激しく水を求める様である。

そのような渇愛状態にあって、真水がなくて海水を飲んだらどうなるか。海水を飲んだら、喉の渇きを鎮めるどころか、ますます渇きを激しくする。

これと同様、我々の欲望はそれを充足させることでは解消することはできない。

年収1千万円が欲しいと思っていた人が、1千万円を達成すると、1500万円欲しいと思い始める。

欲望を充足させると、欲望がますます増大する。どこまで行っても、これで十分という限界はない。

どうすればいいのか。簡単なことだが難しい。

欲望を少なくすれば良いのだ。そして、与えられているもので、これで十分と満足し、感謝の気持ちを忘れないことだ。

これを仏教では「少欲知足」(欲を少なくし、足るを知る心)と言う。