夜顔が咲いた

事務所の壁に竹で扇型の棚が作ってある。

夏になると、大家さんが植えた「夜顔」が咲く。 その名のとおり昼間は蕾で夜に大輪の花を見事に開く。

今年の咲き方は近年では最高の状態なので、急いで写真に収めた。                               

花の生き方も色々だ。 人知れず咲いて散っていくものもある。(もっとも花は人のために咲いているわけではないのだから)

今夜も一篇の詩を紹介しよう。

          「一本の道」 ・・・ 坂村 真民

     木や草と人間と、どこがちがうのだろうか

     みんな同じなのだ

     一生懸命に、生きようとしているのをみると

     ときには彼らが、人間より偉いとさえ思われる

     かれらは時が来れば、花を咲かせ、

     実を実らせ、自分を完成させる

     それにくらべて人間は、何一つしないで

     終わるものもいる

     木に学べ、草に習えと、わたしは自分にいいきかせ

     今日も一本の道を歩いていく

 

地獄・極楽

都内の大手葬儀社の購買部にお邪魔した。 弊社が開発した装具の案内に出かけたのだ。

葬儀社とお寺とは深い関わりを持って仕事していることは分かっていたが、どうも複雑な関係のような印象を得た。

そのことはどうでも良いことであるが、葬儀の先にあることを通じて、現世の生き方を僧侶はもっと説くべきではないのかと思う。

 どこかで聞いたことがある話を紹介したいが、笑わないで欲しい。

 地獄と極楽は見たところ全く同じである。 

どちらも広い部屋の真ん中に大きな釜があって、うどんが煮えている。 釜の大きさも人数もめいめいの前のつけ汁も全く同じ。 

奇妙なことに、各人の箸の長さが1m程もあるがそれも同じだ。 どちらも箸の端を持って釜のうどんを食べなければならない決まりだ。

長い箸の端を持ってうどんを釜から取り、自分の前のつけ汁まではどちらも同じようにできる。

ところが地獄の人たちは、どうしても食べることができない。 我先に食べようとするのだが、箸が長すぎてうどんが口に運べないのだ。

 それは極楽でも同じことでは?・・・と思いますか。

それが違うのだ。 極楽では、自分の長い箸の先のうどんを、向かい側の人に食べさせてやるのだ。

すると、向かい側の人がお返しに、長い箸に先にうどんを乗せてこちらの口に運んでくれるのだ。

その点だけが、地獄と極楽の違いだ。

防災の日

9月1日は防災の日だ。 テレビでは南海トラフで大地震が起きたら、36mの高さで津波が来るとの予測を報道している。

先の東日本大地震を見ているので36mと聞いても、本当だろうなという気がする。

弊社の防災用品についても、阪神淡路大震災で関心を高め、東日本大震災で更なる関心が高まったように見える。

但し、弊社の販売は苦戦をしているのが現状だ。 関心の高まりが売上に繋がらないのは、商売が下手なのだろう。

歩いてみると、「俺が生きている間に大地震は来ないよ」という方が結構いるのだ。

そんなこともあって?自販機とのコラボで携帯トイレを備蓄用として、しかも費用負担なしで普及を図っているところである。

 ところで、震災や災害に備えた準備は大切なことであるが、いくら準備をしても万全ということはないのだ

予期せぬことが必ず起きるということを、肝に銘じておくことだ。

このことは35年ほど前に、南極第1次越冬隊長の西堀栄三郎氏の講演を聞いた時に印象に残っている言葉である。

テーマは「石橋を叩いては渡れない」であり、同タイトルの本が出ていた。(古い話だが、今でも通用すると思う)

除染剤(VALD)

文京区で放射線量が高い場所が何カ所もあるという。

アスファルトの道路を除染するということなので、サンプルを提供した。

テストはこれからだが、弊社の除染剤は商品名をVALDと言い、粘土系の吸着物質を主剤としたものである。

反応領域を広くするために緩衝剤を配合し、対象物への滞留時間を確保するための増粘剤が配置されている。(ちょっと難しい)

勿論、VALDは弊社の特許製品である。 テストの結果が出たら、ブログで報告したいと考えている。

 先に言い訳するみたいで書きたくないのだが、瓦、アスファルトは除染が難しいとされている事を前に述べた。         

今回のアスファルトは、細かい穴にCsが入り込んでいるために、この状態からCsを剥がし出すことが出来るかにかかっている。

その策として粉末クレンザーを多めに配合したので、剥がし出すことができれば粘土系の吸着剤とCsが結合するという訳だ。

吸着剤と結合したCsは他の物質と再結合しにくいので、広範囲に移動・拡散しにくいのだ。

この難しいとされるアスファルトを攻略できれば、相当の期待ができると思うのだが・・・。

 実は昨年の今頃、福島の除染対策のテスト事業に応募した手法なのだが見事に落とされた。 

これがもしも上手くいったらどうだろうね。 未だに福島では除染方法が確立しないというに。

日中友好?

8月25日(土)中国泰安市・青少年芸術交流団来日公演の鑑賞に行ってきた。

どうゆう訳か、来賓で招待を受けたのだ。(来賓の紹介があって、馴れていないので照れくさかった)

10歳から15歳の総勢20数名で構成された団で、「泰安・楽・舞・詩の調べ」と銘打っての公演であった。

楽器は二胡、琵琶、琴の演奏、踊りはウイグルやモンゴルをテーマにしたものが多かった。

歌では日本受けするように、唱歌を巧みに取り入れている点は流石と思わせた。  

 折しも、泰安市のある山東省では、尖閣問題で反日デモが行われている。  

これが日中間の現実である。 この事実から考えることは「笑っているところに喧嘩はない」ということだ。

友好を進めることは大切なことだが、若い世代が時間をかけて友好の輪を大きくする以外に手はないように思う。

小さい時に脳に刷り込まれたものは、成人に成長しても消えにくいものだ。

青少年の交流を通じて、互の国・互の国民を知る(教育)ことを、続けることが大切だと感じた次第。

 諺を紹介しよう。

    1年を考えるものは花を育て、

        10年を考えるものは木を育て、

             100年を考えるものは人を育てる。