自然の教え

今年の夏は異常と言えるほど暑かった。

暑い盛りの間は、本当に涼しい秋がやってくるのだろうか、と思ってしまう。

昨日などは昼間でも寒いぐらいの気温だった。 暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったものだ。

冬の寒さにしてもそうである。 初冬の時期はまだ寒さに慣れていない。

そんな時に、急な寒波がやって来たりすると、これから数ヶ月続く冬の寒さに耐えられるかどうか不安になることもある。

季節が進むにつれ、体が寒さに慣れてくる。

そして、どんな厳冬期でも耐えられるようになる。

 体の中でも絶えずフィードバック機能が働いている。 

人間は生を受けた時から、自然に順応するようになっているのだ。

いくら厳冬の中でも、暖かさの春は期待できる。

それは毎年、確実に繰り返されてきた春の到来を知っているからだ。

自然の摂理は、どんな科学の力をもってしても変えることはできない。

それでも人間はしばしばそれを忘れ、科学の力で苦痛を和らげる手段を講じてきた。

この事が人間から忍耐力を奪っているのであろう

大自然の摂理の中に生きる人間は、ちっぽけな存在だ。

 

空気清浄機と除染

土曜日で彼岸の中日である。 八王子は山側に墓地が多くあるため、この時期は交通渋滞が必ず起こる。

ある程度予測してH氏宅に出かけたのだが、道路は通常と変わらず、予定より早く到着。

放射性物質を吸着するフィルターを搭載した空気清浄機「REINO-AT2000 」の設置にお伺いした次第。

スムーズに居間に設置して試運転する。   www.reino.co.jp

水のシャワーで洗った空気を外に送り出す構造であるので、静かな一戸建ての中に爽やかな水の音が心地よい。

この付近でも奥多摩周辺に大量に降り積もった放射性物質が、拡散している可能性があって、ホットスポットが点在する。

但し、最近では放射性物質の問題は、存在しないかのようなマスコミの報道姿勢であるため実態がよく判らなくなっている。

 本日の朝日新聞朝刊に連載中の、プロメテウスの罠に、東大の児玉龍彦氏が登場している。

ぜひご覧いただきたいと思います。 氏は南相馬市に事故以来入って支援活動を続けている。

何より低線量被爆の危険性について、環境省と対立している点を注目してもらいたい。

低線量被爆に関してはデータ、つまり経験がないから危険と想定するのか、安全と言えるのかがポイント。

単純に言うと、この違いを国民の前に示し、晒すことができないのが日本の役所なんだ。

 おまけにもう一つ。 

自分たちが責任を負わないために、放射性物質の処理を引き伸ばし、民間がやろうとすると規制をかけて邪魔をする。

原発を爆発させておいて、責任は誰も取らない。 原発を建設したところが、除染で一儲け。

大量の税金で除染した箇所の放射線量は下がっていない。 住民のための除染ではないのじゃないかと思うよ。

どう転がっても原発はうまく儲ける構造なのだ。

こちらから

中国との関係がうまくないのは、何度も同じパターンの日中関係になるのでわかるような気がする。

お互いの国の事情があって、どうにもこの事態を動かせないような風にも見える。

領土の問題だけでも大変なのに、先方の複雑な状況を考えると、今度は長期に渡りそうな気がする。

テレビの中国関係のニュースを観ていて感じるのは、全てが若い(1980年代の生まれ)世代のデモ参加者だ。

金を貰って、食事付きでのいわゆるアゴ足つきだと言われるが、中国ならあるだろうな、と思うところが中国らしい。

そんなことがあるにしても、幼少時から反日教育を受け、その思想に塗り固められたものを剥がすのは容易なことではない。

この状況を見ていて「教育」の大切さ、恐ろしさを感じざるを得ない。

今、公の交流だけでなく、民間交流まで中止になってしまっている。

民間までもが閉ざされたら、打つ手がなくなってしまうと思うのだが、この現実が進むことに大きな危惧を抱いている。

 昔、高崎市の少林山・達磨寺を訪ねた。 階段がキツく、途中お休み所でお茶を頂いた時に坂村真民の詩を書き留めたものを紹介する。

   こちらから 頭を下げる

   こちらから あいさつをする

   こちらから 手を合わせる

   こちらから 詫びる

   こちらから 声をかける

   すべてこちらからすれば 争いもなく なごやかにゆく

   こちらから おーいと呼べば あちらから おーいとこたえる

   あかん坊が泣けば お母さんがとんでくる

   すべて自分も人間もそうできているのだ

   仏さまもこちらから近ずいていこう どんなにか喜ばれることだろう  (明日はお彼岸だ)

他人の成功談

新横浜駅出口に自販機置き場があって、この場所が喫煙所となっているので缶ジュースやコーヒーがよく売れる。

ここに、小社の災害用保管庫を設置するべく自販機の会社と折衝を行なった。

概ね、順調に行ったかに見えたが、最後にあることで行き違いがあったことがわかった。

このような事はたまにあることで、書くようなことではないかも知れない。

だが、人は成功談はよく話すが、失敗談は話さないものである。

 私は他人の成功談は聞かない方が良いと思っている。

成功者は自分はこのようにして成功したのだと、方法論を教えてくれる。(自慢話が多い)

だが、その成功論はたまたま成功したのであって、同じ方法で失敗した人がごまんといるはず。

その方法によって成功した人が語るから、成功の秘訣のように思われるのだ。(まだ、失敗談の方が参考になる)

人生は成功もなければ失敗もない。あなたが生きた、その生き方しかない・・・。

何となく安心できる言葉ではないか。

 

炭の効用

レイノ宣伝隊

小豆と竹の低温炭化でできた炭を、本格的にテストすることになった。

一ヶ所は水耕栽培を本格的に行っているところの農園だ。

水耕栽培では藻の繁殖が強敵であるが、既に小規模ながら茨城県で実験を行った結果を参考にして中規模の生産試作を行うことになった。

弊社にとっては有難いお話だが、ちょっと心配がないわけではない。

何しろ理論的な解明がない状態で、結果のみの判断で進んでいる分野であるからだ。

 もう一ヶ所は小生がサラリーマン時代を一緒に過ごし、退職後に八王子で農業を始めたU氏である。

U氏は父親が亡くなって広大な農地を相続。

ところが農業を継続しないと、宅地並み課税をされる、ということで会社を退職して農業を始めたのだ。

それから約25年。 今では八王子道の駅に野菜を出荷しているのである。

炭を持ち込み同行のT氏、Y氏と農業談議。 農業の実体験がないので、それほど話には入れないが、生き物を育てる話は面白い。

葉物を中心にテストをすることになったが、好評を頂けるかどうか?楽しみだ。

炭には不思議な力がある。 特に低温焼成の炭は柔らかくて、細かい粉になり備長炭の対極にある。

立川市の市議でS氏はこの炭の大ファンで、三度の食事時に食べている。 彼の健康は「この炭」だ、と豪語している。