良樹細根

今年最後のブログだ。

「苦しみから得る幸福もある」と、書いてある本を読んだ覚えがある。

仕事をし続け、すべてを枯らし、死んでいく。それが私が理想にしているものかも知れない。

何も苦しまない、思い通りなる人生を送りたいと思うことがあるが、そうはいかない。

苦しいことがあるから、人は考えるのだとつくづく思う。

 短絡しているが、「良い樹を育てようと思ったら、しっかり根を張る」。

      「良樹細根、根深ければ、葉繁し」

人はどうしても見てくれを気にするものだ。例えば、商品の開発でもお客様の目に付く部分をいじり、

新聞に安売りの広告を入れ、客受けするようなイベントで売上を伸ばそうとする。

一番大切な品質、サービス、タイミングを見据えた事をやらないと市場から見放されてしまう。

本当の信用は地道な努力以外にないのだとつくづく思う。

枝ぶりの良い大きな樹は、必ず細い根を張りめぐらせている。

有言不実行

「言うは易く、行なうは難し」と言うが、「言う」と「行なう」ことの組み合わせを作ってみると次の通りになる。

      有言実行      有言不実行

      不言実行      不言不実行

政界、経済界、身近な会社で、今必要なのはどれか?

「不言不実行」は、何も言わず、何もしないのだから、こんな人はいらない。

「有言実行」は、言うことは言うが、やることもやる。

「不言実行」は、余分なことは言わず、与えられた仕事は黙々やる。

これまでの日本の組織では、「有言実行」「不言実行」が美徳であり、日本の文化であった。

これが日本を支えてきたと言えるだろう。

しかし、今や日本の社会はこのタイプばかりでは、身動きできないのではないだろうかと思う。

自分の出来ることしか言わない、与えられたことしかやらないでは発展はない。

だから、次の年は「有言不実行」だ。

自分にはできないかもしれない、と思ってもあえて、やろう、と提案する人だ。

あいさつと微笑み

3連休だし少し書類の整理をしようと始めた。

中で、今年はこんなことがあったな、と手が止まってしまう。

最後まで読んだ切り抜きにこんなものがあった。

感銘深い言葉が二つ載っていた。

「あいさつは人の心を開く鍵」 「微笑みは百万ドルの財産」

 人間は人と人との付き合いの中で生きていくわけだから、お互いにいかに明朗に心を開きながらお付き合いするかが大事だ。

朝から夜まで、一日の間に随分挨拶をする機会があります。

「おはよう」を言わないと、何かしっくりしない。 人の好意を受けるとき「お礼の一言」がないとギクシャクする。

 また、微笑みを持って接すると、暖かい親密感が生まれる。 会社を訪問した時の受付嬢はまさにそうだ。

挨拶にしても微笑みにしても、その人の個性があって良いわけだが、気持ちが大事なことは言うまでもない。

時として、どうしてそんなに尊大ぶるのかと、思う人がいます。

人間は生かされているもの、生まれる時も死ぬときも裸。 権威、金などは一時のものなのに。

塗り絵

4歳の女の孫が久しぶりに来た。

3ヶ月ぶりに会ったので、ずいぶん大きくなって、髪をオカッパにしていたのでお姉ちゃんになった。

遊びも変わってきて、塗り絵など持ってきている。

「ちょっとおじいちゃんにもやらせて」と、塗ったところが、夢中になってしまう。

 夢中になることがストレス解消になるのだろう。

好き好きに色鉛筆で線画の上を塗りつぶしていくうちに、自然に心が解き放たれていくのだろう。

 色は人の心を表すと言われるが、何色を使うかによってその心理状態を読み取ることができる。

信号機で使用する赤、青、黄色の三原色のイメージは次のようだ。

   赤色系をよく使う人は、賑やかなことが好きで、いつも活動感にあふれている。

しかし、同時にストレスが溜まりやすいので、発散に心がけたい。

  青色系は、とかくバランスのいい人柄と見られがちだが、多少寂しがり屋である。

 黄色系の色を好むタイプは、目立ちたがりだ。ただ気分のムラっけに注意したほうが良い。

一度思い通りに塗ってみれば、自分のタイプが把握できるかも。 

ヒトの不思議

人間といえば、ちょっと偉そうだが科学的には奇妙な生物らしいよ。

ヒトは不思議な生物だそうだ。 ちょっとエッチで面白い話を書こう。

他の生物はひたすら環境に順応しながら種の維持発展を図るのだが、ヒトは意図的に環境を作り変える。

それも、個体維持には都合よくても、種の発展にとっては最悪の事態を平然と招き寄せている。

原発もそうだが、大量生産・大量消費による地球環境の破壊はその最たるものだ。

ヒトのこうした種への無配慮は本来的なものらしい。 

 例えば、ヒトの新生児は他の動物に比べると、圧倒的に機能未発達である。

いわば早産だから、親の保護なしでは生育・生存がおぼつかない。

しかも、成長が遅く、生殖年齢に達するには10数年もかかる。これは種にとって大変不利である。

 性行動も変わっている。 他の動物の交尾は性周期ごとの生殖行為であるのに、ヒトは快楽のためにのべつまくなし性交する。

ちなみに、「ヒトのペニスは勃起した時は極端に長くなり、しかも極めて太い。霊長類最大の外生殖器を所有している」 

どうしてこのような生命体が地球上に誕生したのかがミステリーである。