ボケの花が咲いた

ボケの花が咲き始めた。

特に待ち望んだわけでもなく、咲いたことを大騒ぎするわけでもないのだが、その存在は気になる。

ボケの花を観察すると、驚く程美しく光り輝いているのだ。

何だか我々の生き方に、何か示唆を与えているようにも思えるのだ。

 ボケは咲くことを期待されていない。

大抵、この時期に待ち焦がれているのは、桜の花である。

桜の前に梅の花が咲いている。

いわば華やかな花の間に挟まれて、決してその存在を主張することはない。

しかし、桜や梅の陰で、いつの間にか咲いていて、それに気づいて焦点が移ると、誰もがその美しさに賞賛の声を上げる。

その美しさは、梅が散っても、桜が散って葉だけになっても、それを保ち続けるのだ。

 我らも華やかに目を引くものはないが、一度焦点があたったら、にわかに輝きを増す。

そこには、自分にしか出せない美しさと輝きがある。

そのような存在を「ボケの花」に見た。

茹で蛙

ニュースを見る時間ができたので、テレビを見た中から。

一番目のニュースはやはりpm2.5の話題だ。

都内で簡易型のPm測定器を使って、交通量の多い場所と200m位入った路地で測っていた。

Pmの値は78と38μg/㎥で、政府が示している基準を超えている状態であった。

今日は中国から大量に飛んできている状況ではないので、日本の空気だけでも基準を超えている場所が多いということなのだ。

 もう一つは、名古屋の水族館で、いわしが群れから離れて泳いでいて、緊張感がないので更生させたいと言う。

その手段が面白い。 いわしの天敵である「クロマグロ」を、水槽に投入したのだ。

するとどうだろう。いわしたちは本来の集団行動を見事に取り戻し、集団でトルネードによる保身を作り出していた。

この事は、緊張感を失くした動物は感受性が鈍くなる実験とダブって見えてくる。

蛙を42度のお湯に入れると、たちまち死んでしまうが、水から徐々に温度を上げていくと熱いのを感じることに鈍くなって死んでいくのだ。

ニュースから、この茹で蛙の実験を思い出した。

 

新人が歩く

昼を食べに行くと、研修会を行っている団体をよく見かける。

この時期はいかにも「新入社員」とわかる集団と、何度か遭遇した。

若いというのは未来があるから素晴らしい。 意欲に燃えている雰囲気が何となくあるように感じる。

磨けば光るのだから、頑張れと思わず応援したくなるものだ。

 一方、経営側から見ると、「人、物、金」の経営資源の一つである。

どれか一つ欠けても会社の経営は成り立たなくなる。

ただ、モノはカネで買えるのだ。

カネはヒトが新製品を生み出してくれれば、入ってくる。

だから結局、大事なのはただ一つ「ヒト」なのだ。

そうは言っても、ベンチャーや零細企業に「ヒト」は集まらない。

高給を出して三拝九拝して来てもらった会社の社長を知っているが、業績が良い時ばかりではない。

給料目当てに来た奴は辞めていった。 「金で来た人は、金で去って行く」と言っていた社長の顔を思い出す。

今の時代に企業が人を育てていては、間に合わないとよく言われるが果たしてそうだろうか。

仕事通じて人は成長していくもの。 体験の場を通して体で分かっていくことが多いものだ。

そういうことを考えると、「人を育てる」事が企業成功への近道なのじゃないのか。

 

空気清浄機

今日は午後から瑞穂町に行ってきた。

瑞穂といってもどこだか分からない人の方が多いだろう。

東京都西多摩郡瑞穂町という場所である。

ある会社を紹介していただいたので、トイレの説明にお邪魔した次第である。

東京都は言っても、まだまだ畑が点在している場所で、それほど真剣に考えている様子がなかった。

それでも多少の義理もあるのであろう。 前向きのお返事を頂いて有難い限りであった。

 帰り途、電話があってATー2000の空気清浄機について話を頂いた。

「中国に是非持って帰りたいので、3台を準備して」というものである。

有難い話である。                                                                        

ご存知のように、中国のPm2.5汚染は物凄いものだ。

本人は北京と浙江省・蘇州に住んでいて、奥様は日本住まいの御夫妻である。

ご主人はカナダと日本に学び、造詣も深くて年に2~3回来日している。

AT-2000の性能が良ければ、中国展開を考えたい意向のようである。有難い話である。 

こういう話は続くもので、そのあと別の電話で「台湾から引き合いの話があるが進めてよいか」と言う。                        

小生の先輩が取り次いでいるのであるが、大きな話はなかなか思うように進まないのが常だから、大きな期待はしない方が良かろうが・・・。

それでもインドやベトナムやタイでもPm2.5は酷いという記事があった。

少し面白くなりそうかな?

サクラの咲く間

桜に関して幾つか書いたが、今がたけなわである。

今日は八王子から羽村、そして青梅と車で走った。

元有名ゴルフ場の総支配人だったH氏と一緒で、氏が案内役をつとめてくれた。

八王子は藤森公園、滝山城址周辺を、羽村では多摩川の羽村の堰、日野自動車周辺を走り、見事な満開の花を満喫した。

楽しみにしていた青梅の金剛寺までは、足を延ばすことができなくて誠に残念であったが、仕事優先だから仕方がない。

 中国の諺を引くと、「桃李ものいわざれど下自ら径をなす」というものがある。

日本ならさしずめ「桜花ものいわざれど下自ら宴会場と化す」というところか。

人で言えば、才能や値打ちがあれば吹聴しなくても自然に人が集まってくる、という意味が込められている。

果たしてそうであろうか? 優れた才能を持ちながら、人知れず埋もれたままで終わる人も沢山いる。

遠慮深いのも美徳であるが、伝える行動を示さなければ他人は気付いてくれない。

人に認められてこそ、良い仕事もできる。 良い仕事は人に役立つ仕事。

そして、人を喜ばせる仕事だ。 良心を満足させる仕事だ。

これで、何の見返りもなければPRが足りないのだろう。

「良い仕事 + PR」これでこそ「下自ら径をなす」のだろう。

PRをしようと思う。 時季を過ぎれば、花は散ってしまう。