三浦雄一郎さんの快挙
三浦雄一郎氏がエベレスト登頂を果たしたことは、大きく報じられているのでご承知のことだ。
80歳にして世界最高峰に挑むとあって、その鍛錬の状況などが時折流れていた。
若さを表現するのに、小社が木製の椅子や箱等を依頼している「江頭さん」の事を二回書いた。
84歳の青年のタイトルであったと思うが、その後「癌」の切除手術を経て仕事に熱意を注いでいる。
仕事に対する情熱が以前と変わらない、と言うかむしろ増しているようにさえ思える。
江頭さんと三浦雄一郎さんを比べるもないが、共通しているのは「まだ若い」という点だ。
年齢を重ねていくと老人になっていくことは自然なことだが、「若さが全くない」人もいる。
もう一つは「若さを一度も体験していない」と思える人だ。
やはり年取っても「まだ若い」「自分の歳の7掛けだ」と思えるような人生でありたい。
三浦さんの快挙で思い出すのは、「青春とは年齢ではない。 ・・・その人の気持ちの持ち方である」と言う言葉だ。
青 春
サミエル・ウルマン
青春とは人生のある期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心,こう言う様相を青春と言うのだ。年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる。歳月は皮膚のしわを増すが情熱を失う時に精神はしぼむ。苦悶や、狐疑、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰も長年月の如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。年は七十であろうと十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。曰く「驚異えの愛慕心」空にひらめく星晨、その輝きにも似たる事物や思想の対する欽迎、事に處する剛毅な挑戦、小児の如く求めて止まぬ探求心、人生への歓喜と興味。
人は信念と共に若く 人は自信と共に若く 希望ある限り若く |
疑惑と共に老ゆる 恐怖と共に老ゆる 失望と共に老い朽ちる |