立った野菜
スーパーマーケットに行くと気になることがある。
野菜売り場で、葉物野菜を寝かせて販売しているか否かである。
例えば、「ほうれんそう」を買ってきて冷蔵庫に入れます。
この時に寝かせた状態で2日間冷蔵庫に入れた時、味が抜けたただの葉っぱになってしまうのだ。
何故かというと、ほうれんそうは縦に立って育ったからだ。
「畑で強い風に煽られて倒れても、成長ホルモンの作用で起き上がろうとする。上下感覚があるのだ。」
その感覚が冷蔵庫の中でも働いて、けなげに身を起こそうとするのだ。
この起き上がるエネルギーとして、葉や茎にあるグルタミン酸、糖分などの成分を消費する。
こうした成分は、ほうれんそうの美味しさの素だから、2日も寝かせておくと不味くなってしまうのだ。
大体、グルタミン酸の数値で横にした場合を100として、縦で3,400 。これほどの差が出るのだ。
だから、買ってきたらすぐ茹で、タッパーに入れて冷蔵庫に保管する方が良いのだ。
茹でたほうれんそうは、もう起き上がろうとはしないから。
アスパラガス、春菊、ふき等畑で立った野菜は寝かさないことだ。
売り場で寝かせた葉野菜は買わないことだ。