炭化装置のテスト
低温炭化装置のテスト機を稼働するので、見学の誘いを受けたので訪問した。
八王子の知人が所有するラボに設置した装置は、1回の処理量が約1kgが可能である。
炭に関しては解っているようで、解らない点が多いのだ。
この炭については過去に何度か書いたが、低温で焼成しているので親水性が大きいのだ。
細かい粒子にしたこの炭は、水に投入して振盪すると簡単に分散して暫く分散状態が続く。
又、炭は一般的に小さい空洞を有しているので、この空洞が色々なものを吸着することが知られる。
ところがこの炭を電子顕微鏡で撮影すると、空洞が存在せずに平滑な板状の形状である。
小生はこの分野のことは素人だが、炭(カーボン)には金属から有機物までの挙動をするのではないかと思っている。
(硬い炭には備長炭があるが、叩くと金属音がする)
理論的には解明されていないが、リゾチームという酵素は50℃では活動を停止するが、この炭素と共存させると活動が続くのだ。
他にも植物の生育が良好になる効果等が確認されている。
イギリスでは本年「カーボン研究所」を設立して、本格的な研究を始めたようだ。