一期一会
本年最後のブログとなった。
大勢の方に拙い文章を読んで頂いて、本当に有難うございました。
「一期一会」・・・またかと思う人も多いだろうが、その心を真に理解している人は少ないようだ。
今、人と会っている時、もう二度と会えぬ出会いとしてそれを受け取る。
再び会えると思えば、私達の心理にどこか緩みができる。
そうではなくて、二度と会えぬ出会いとして、今この瞬間の出会いを大事にしながら生きていかなければならない。
平凡な日常の中で、ついつい流されがちに仕事を続けてしまうことが多い。
そして些細な事で、相手を怒らせたりついうっかりが、大きな事故を引き起こしたり・・・。
慣れ親しんだ作業や交友の中に、いや個人の心の隙間に思わぬ落とし穴がある事を忘れてはならない。
千利休の茶の心構えに「幾たび同じ主客と交会するも、今日の会に再びかえらざる」とある。
帰らぬ日々の積み重ね 今日一日が基本であり、
一日一日、一人一人の集まりが大きくなって成長していくのだ。
「会うは別れの始め」の心を持って、憂いを明日に持ち込むことなく、今日一日がすべてであり、その積み重ねが、明日を創っていくのだということを忘れないで過ごそうと思う。