炭の話
やっと道路を運転して、車で通勤できるようになった。
昨日の駐車場の雪かき(一部は氷になっていた)で、あちこちが痛い。
今日は「柔らかな炭」を開発・製造・販売しているT氏の来訪があった。
大島の方からの依頼で「椿」を低温炭にしたものを持参して見せてもらった。
艶があって、優しさが感じられる独特の風合いである。
今後どのように展開するのかは分からないが、うまい使い方を探すことができるかどうかだ。
炭は一杯の小さな空洞を持っていて、その表面積の大きさから色々なものを吸着する性質が良く知られる。
この特性を生かして、脱臭剤や水等の濾過材などに使用されている。
以前にも書いた事があるが、炭については解っていない事が多く、イギリスでは炭についての国立研究所を作ったほどだ。
ご存知のように、高温で樫の木を焼成したものは備長炭で、叩くと金属音がする。
一方、T氏が製造する低温炭は柔らかで、水に簡単に分散する性状だ。
この炭素の表面を電子顕微鏡で観察すると、のっぺらぼうで小さな穴など見えない。
これが植物の生育に有用だが、何故なのかは解らない。 だから面白いのだが。
この様に炭については解明されていない事が多いのである。
そういえば、ダイヤモンドだって炭素で出来ているのだ。