心も春めいて
東京は明日から気温が上昇して、13℃を超えるとの予報だ。
まだまだ寒暖の差が激しい日々が暫く続くと思うが、薄紙を剥ぐように春は近付いている。
そこで思い出すのが、「イソップ物語」、北風と太陽と旅人のエピソードである。
ご存知、旅人のコートを脱がせようと、北風と太陽が争った話である。
風の力で物理的にコートを脱がせようとしたした北風は、それに失敗した。
太陽は何の力を発揮したというのだろう。 ともかくも旅人は熱くなってコートを脱いだ。
そして太陽は勝ったのである。
自然界では、高温地帯には高温地帯なりの、寒冷地帯には寒冷地帯なりの動物、植物が棲息する。
人間社会ではどうだろうか。 何時でも威張り散らしている人。
つっけんどんで我が強く頑固な人は、相手にされなくなるのは当然。
細く鋭く冷たいよりは、多少鈍くともポワッと温かい人柄で、相手を包み込みたい。
その人がいるだけで、周りの空気が和む、やわらぐ、落ち着くと言われるような人間でありたいと思うのである。