都会はリスク地獄
新宿で落ち合い昼食を御馳走になって、丸の内線で中野坂上の大手旅行会社に出かけた。
久しぶりの面会であったが、快く話を聞いていただけたように思う。
ところで、新宿に出るとどうしてこんなに人が多いのだろう、と思ってしまう。
こんなに混雑している地下で地震にあって、「俺だけが懐中電気を持っていて点灯したらどうなるだろう」なんて考えることがある。
暗闇の中に光が一つ、混乱するに違いないだろうな。
それでは東京で働く普通のサラリーマンと日本の普通の冒険家の人との、取り巻くリスクの大きさを比べたらどちらが大きいだろうか?
冒険家の方がリスクが大きいに決まっているよ、と99%の人が答えるだろう。
ところが、普通のサラリーマンの方がリスク人生かもしれないのだ。
かかるリスクと得られる便益とのバランスシートを考えると、サラリーマンの方がリスク超過の場合が多い。
過密都市で暮らしている人は、潜在的に膨大な量の複合的リスクを抱えている。
我々はその事を認識しつつ暮らしていくことが必要なのだ。
今日はそんなことを考えながら、車窓を眺めていた。