良樹細根
今年最後のブログだ。
「苦しみから得る幸福もある」と、書いてある本を読んだ覚えがある。
仕事をし続け、すべてを枯らし、死んでいく。それが私が理想にしているものかも知れない。
何も苦しまない、思い通りなる人生を送りたいと思うことがあるが、そうはいかない。
苦しいことがあるから、人は考えるのだとつくづく思う。
短絡しているが、「良い樹を育てようと思ったら、しっかり根を張る」。
「良樹細根、根深ければ、葉繁し」
人はどうしても見てくれを気にするものだ。例えば、商品の開発でもお客様の目に付く部分をいじり、
新聞に安売りの広告を入れ、客受けするようなイベントで売上を伸ばそうとする。
一番大切な品質、サービス、タイミングを見据えた事をやらないと市場から見放されてしまう。
本当の信用は地道な努力以外にないのだとつくづく思う。
枝ぶりの良い大きな樹は、必ず細い根を張りめぐらせている。