裏を返す

時間が空いたので名刺の整理を行った。

定期的に不要なものは捨てるようにしているのだが、なかなか難しい点もある。

頂いた名刺で1年も使わなければ、まず必要ないだろうから思い切って捨てることにしている。

名刺を見ても顔を思い出さないようなら、使うこともないだろう。

ビジネス社会では名刺が大切なことは分かるが、名刺を交換しただけでは「人脈」と呼ぶにはおこがましい。

馴染みになってこそ人脈だし、財産となると考えている。

名刺交換会やセミナーに参加してみると、人脈を広げるというより名刺収集家という人も多い。

名刺交換はあくまで儀式であって、そこで会った人と関係をどう作っていくかが、人脈作りだろう。

そう言う意味で、「名刺をたくさん持っている」だけでは意味がない。__

標題の「裏を返す」は江戸の廓言葉で、2度目の訪問を指すのだ。

初めてのお客は「初会」、再度足を運んで「裏返し」、3度目からは「馴染み」になるのだ。

要は一度目の出会いを大切にして、「この人と」と、思う人と付き合いを深めていくことだ。

 

正体は現場に

以前にも書いたことがある八王子の「畳のショールーム・あなみず」を訪問した。

技術的なことで相談を受けているが、ほぼ固まってきたので今後について打ち合わせた。

様々な内容で話は広がっていったが、何をやるにしても「現場が大切」「現場第一」に帰結する。

そこで、小生が話したことを紹介しよう。

 現場のことを知っているのは、係長や班長である。

この現場をよく知る層のことを「正体長」=「小隊長」と言うのだ。  正体を知っているのは「正体長」である。

 課長や課長代理は「躊(躇)隊長」=「中隊長」と言う。

この層は下から突き上げられ、上からは命令をされて「躊躇するから中隊長」と言う。

 部長は現場のことを余り知らない事が多いのだ。

だから、「大体しか知らない」=「大隊長」と言うのだ。

言い得て妙な例え話をしたら、なるほどと感心されたので紹介した。

旧友と久しぶりに

会社勤めを辞めて24年になるが、久しぶりに以前勤務していた会社を訪問した。

知人が1人いるので連絡しての訪問だ。

会社入門し、行き交う人で知っている人に出会うことはないが、それでも誰かいるのではないかとキョロキョロ。

依頼することがあったのでお願いし、時間が余ったので近所に住む元同僚にファミレスで会った。

小生も自分で年を感じるが、お会いした先輩も順調に年を重ねているな、と感じた。

先輩はご子息を交通事故で亡くされていて、聞くと20年前だったそうだ。

一時はそのショックから落ち込んで、形見の品が処分できないと言っていたことを思い出した。

特に印象に残っていたことは、息子の電気シェーバーに残ったヒゲが捨てられないと。

どうしたのかと聞いてみたら、13回忌を機に捨てたよ、シェーバーは持っているけどねと。

若い20歳のご子息を失い20年があっという間に過ぎたけど、今でも亡くなったことが信じられないと言っていた。

そうは言っても始まらないから、息子の分まで生きるんだと、励まされた気分だった。

 

台風とノーベル賞

今年は台風の当たり年みたいだ。

確かに一年に30号を超える年もあったかと思うが、台風の発生する数が多く、発生場所が少し異なっているように感じる。

それに風速の大きさが、かつての台風とは違うように思う。

風速50m以上の風が、陸上を吹き抜けるなんて聞いたことがない。

今度の24号は東シナ海を抜けるようだが、九州北部や日本海側は要注意だ。

 ところで、ノーベル賞の発表が昨日から始まった。

医学生理学賞は昨年、山中教授が受賞したので、今年はないだろうと思っていたが、物理学賞はどうだろうか。

果たして、ここ数年本命候補と言われている文学賞は?

予想が当たらないのもノーベル賞だが、日本人の受賞率が高いのは誇るべき事実だ。

予想が当たるといいな。 今年は期待しよう。

都内の暑い秋

「天高く馬肥ゆる秋」と言うが、なんとも蒸し暑い天低い秋の日だ。

今日は一日都内にいたのだが、歩いていると汗だくになってしまう。

マンモス企業の系列会社にお邪魔したのだが、名刺交換して「姓」が薩摩の方と判った。

それでも、恐る恐る切り出してみると、その通りであった。

しかも、小生の育った場所と10km位しか離れていない場所ではないか。

そんなこともあって、急速に距離が縮まり仕事を共に進めていきましょう、と意気投合した次第。

紹介していただいたY氏も同席していて、多少時間がかかるだろうが将来が楽しみな展開になりそうだ。

小生の用は済んだので退席しようとしたら、時間があるようでしたら次の会に同席しませんか、と言う。

次の約束がなかったので、お言葉に甘えて同席させていただいた。

初めての訪問で、このようなことを体験した覚えがない。

 他言が許されることではないので内容は書けないが、小生にとっては新鮮な話題であった。

世の中では色々なことが物凄いスピードで起きている事を思い知らされる。

ちょっとだけ書くと、インターネットに関係することだ。