今に集中
「心ここに在らざれば、視れども見えず、聴けども聞けず、食えどもその味を知らず」孔子の言葉だ。
どうも気が乗らない、仕事に身が入らないという時に限って、大ポカを演じたりする。
「心ここに在らず」 の精神状態にある。
気持ちを”今”に集中させなければ、何も見えないし、聞こえないし、わからない。
他のものごとに心が言っているようではダメ、と孔子は言っているのだ。
普段の生活における心の置き場所、あり方について語った言葉だなと思う。
今日寝て起きたら、また今日。 こんな言葉もある。
事実を体験できるのは「今日」しかないのだ。
「昨日」とか「明日」というのはバーチャルでしかない。それを体験できないのだ。
「また明日ね」といっても、「明日」が来た時にはもう「今日」なわけだから。
つまり、「今日」しかない。
このように考えると、人間は「今日」を生きて「今日」を死んでいくのだ。
心とか、時という概念は思い方によってずいぶん違ってくるものである。