コップの中の蚤
行動のパターン化は効率化を生み、それを壊すことで新しい視点を得る。
起床から出勤までの時間は、どのくらいのものであろうか。
またその手順はどうなっていますかね。
経験と想像で言えば、かなり短い時間で起床、着替え、洗面、食事といったことが、手順としてパターン化されているのではないだろうか。
何かの拍子でこのパターンが崩れると、忘れ物をしたり時間に間に合わなかったりしてしまう。
時間だけでなく空間的な意味でも、行動はパターン化されていて通勤の道順などもコースが決まっている。
話は変わるが、蚤の実験を紹介しよう。
蚤のジャンプ力は身長の数百倍と言われるが、偉大なるジャンパーたちをコップに入れて観察した。
ピョンピョン跳ねてコップの外に出ていたノミたちが、ガラスの蓋をして観察していると蓋にぶつかっている。
暫くの後、コップの蓋を外すと、何と蚤たちは外に飛び出さないのだ。
このように、これが当たり前と思っていたら、いつまで経っても壁は越えられない。
パター化して効率を上げることも大切だが、一つの枠にとらわれていては新しいものは生まれない、という教えである。