義経ゆかりの土地で実験を
昨夜は世田谷区の居酒屋で、某社の会長さんと一献傾けた。
福島県の本宮市に実家があって、そこに3年前に新築したそうだ。
昨年から除染の相談を受けていて、小社の技術を使った方法を提案している。
その基幹技術は、空気清浄機AT-2000のフィルターに使用しているものだ。
粘土物質「バーミキュライト」を主成分とし、この物質に吸着させようというものだ。
小社の提案は、低濃度の放射性物質に汚染された物(例えば土壌等)を、地下に埋設するというもの。
基本的に自分の土地の汚染物は、自分の土地で処理を行うことを原則にしないと、真の除染は進まない。
但し、そのままの埋設では地下に埋めた放射性物質が、長期間中に移動したのではうまくない。
そこで小社の提案は埋設の穴底部にバーミキュライトを敷設し、この上にベントナイト処理した汚染土壌を置いて、その上から非汚染土を被せようというものです。(バーミキュライトもベントナイトも放射性Csの収着剤として良く知られる。しかし、福島でこの材料を使用する話を聞かない不思議)
ただし、実験にしても幾つかのハードルがあります。
1.地下に置く汚染物がどの距離の深さで、安全であるか。
(小社のテストでは1.7μsV/hの汚染物を50cmの深さに埋設したとき、地表では周辺線量と変わらないという結果を得ている。実際には100cmに埋設)
2.除染しても暫くすると元の線量に戻ってしまう。
(原因は周辺の汚染物が、除染域に流れてくることが予想される。そこで、水が流れてくる場所にバーミキュライトを配置して吸着実験をすることになった)
他にも小さいハードルが予想されるが、2.のテストで時系列で放射線量が増えていく事が確認できれば一歩前進なのだが。
近いうちに会長と福島に出かけて、会長の後輩を交えてテストを行うことになった。