桜間近か
熊本県の天草で桜が開花したという。
これから春一番が吹いて、桜前線が北へ北へと昇っていくニュースが続くだろう。
日本人と桜の関係は奥が深い。
桜の散り様に日本人の死生観がダブっているとはよく指摘されることである。
このことは、明治以降の富国強兵策や戦争、ナショナリズム等が背景にあったのだろう。
今でも日本全国の小学校の校庭に戦前からの桜が残っていて、日本人の思いが詰まっている感がするのだ。
現在のこれらの桜は、平和を求める日本人の心を象徴する花として位置付けられている。
テレビでは北朝鮮に拉致された「横田めぐみさんの両親」が、モンゴルで孫に会ったというニュースを流している。
今までの横田夫妻の映像で、こんなに嬉しそうな顔を見たのは初めてだ。
孫とひ孫に初めて会った”おじいちゃん、おばあちゃん”、どんなに嬉しかったことだろう。
誘拐という行為はもちろん、その後は政治に翻弄され続けた「拉致被害者」に桜の開花が訪れる日はいつか。