横綱・鶴竜の誕生
昨日の大相撲・千秋楽で、鶴竜対琴奨菊の大関対決を鶴竜が制して優勝と横綱を手中にした。
少ないチャンスをものにした鶴竜は、「心・技・体」の鍛錬を積み重ねた上でのことだろう。
日本人でチャンスが度々ありながら、ずっこける大関とは段違いだ。
鶴竜にはモンゴル出身の他力士にない雰囲気をを持っていることと、井筒部屋に所属することから応援していた。
鶴竜が所属する「井筒部屋」と、鹿児島との関係がある。
昭和30~40年頃に活躍した鶴ヶ嶺が所属し、双差しの名人として有名で技能賞の常連だった。
引退後、井筒親方として寺尾三兄弟を育て、逆鉾、寺尾の幕内力士を生み出した。
やがて、逆鉾が部屋の跡を継いで、今度は横綱を育て上げた。
この部屋は鹿児島県出身の鶴ヶ嶺が、地道な努力で積み重ねてきた事を同郷の誼で知っているのだ。
まさに鶴竜はこの井筒部屋の歴史を語るに相応しい力士なのだと思う。
少ないチャンスをものにした鶴竜から、次のことが言えるのではないのか。
1. 物事を良いほうに、良いほうに考える。
2.不遇の時代にもコツコツと勉強し、実力を蓄える。
3.苦しい時ほど明るくふるまう。
4.弱音を吐かない。
鶴竜の横綱としての土俵入りが待ち遠しい。きっと、雲竜型の土俵入りとなるだろうな。