中国滞在記
中国のGDPが発表され、7.4パーセントの伸びだそうだ。
政府目標が7.5パーセントであったから、目標に届かないにしてもこんな数字でしか出せないのだろう。
数年前までは8.0パーセントの伸びを確保しないと、暴動が起きると言われていたが…。
それにしても、中国は変調が顕著であるように思う。
すでに、理財商品を扱う影の銀行(シャドウバンキング)が債務不履行を起こしたりしている。
住む人がいないマンションを鬼城と呼ぶが、たまにテレビで映されるからご覧の方も多いことだろう。
GDPを確保するのと幹部が出世する為と、市民の拝金主義と資金確保等が絡んで、不動産バブルを生んでいるのだと言われる。
それはともかく、中国ではホテル以外の個人所有の家やマンションに泊まったことが、数知れずある。
まず、家に入る時は玄関に二重の扉がある。(知らない人を見たら泥棒と思えの例えの通り)
スーパーに紙袋を持って入ると、注意されて袋を預けないとは入れないのだ。
次いで、下駄箱が無いので靴を脱いで上がる際は、玄関に置くしかない。(生活習慣が違うので仕方がないが)
トイレは水洗が増えたが、水質の悪いせいで、便器がすぐ茶色になるらしい。
エアコンが設置してあるが、どの家でも一台はエアコンの下にバケツを置いてあるのだ。
桂林の画家のお宅では、寝ていたら寒くて眠れない。電気が切れて電気毛布が冷たくなっていたのだ。
最近では少しは良くなっているかもしれないが、独裁国家で国民が豊かになったところはない事は、歴史が証明している。