4期ぶりに羽生名人に返り咲く
昨晩決着した名人戦の第4戦で、羽生善治氏が名人位に返り咲いた。
森内前名人に4連勝で勝ち取ったが、当初の予想では接戦だろうと言われていた。
勝負内容について素人が云々言えないが、これで7冠中の4冠を勝ち取った羽生の強さはどこから出てくるのだろうか。
あの飄々としたキャラクターの内面に何か隠されたものが有るのだろう。
技術力では殆んど差が無い実力者揃いを相手に、奇跡的といってよい勝率を残しているのだ。
読みの鋭さ、直感、勝負哲学等優れているに違いないが、それだけではあるまい。
以前、何かで読んだ中にこんな内容の記事があったように思う。
「人間的威圧感、いわゆる格の違い」を対局者が感じるのだと言う。
念力を掛けられたような状態になる人もいるのだそうだ。
あのおとなしそうな顔から想像もつかないような攻撃的な手を指してくる。
つまり、キャラクターと盤上のギャップが凄いというのである。
ここに予期せぬギャップが生まれ、凄みになっているのだと。
羽生善治の強さは、我々ビジネスマンにも大いに参考になる点が多いように感じている。