寝耳に水
梅雨時の約1か月間雨量の何倍量が、3~5日で降ってくるのだからたまったものじゃない。
日本の至る所で、大雨による被害が出ている。
雨が降らなければカラカラ天気で大騒ぎとなるが、降ったら降り過ぎで被害続出。
自然の営みだかコントロールすることはできない。
だが、天候異変の原因の一つが地球温暖化によるものであると言われているのであるから、この現象は益々顕著になっていくだろう。
この天気から思い出す話を書いてみたいと思う。
「砂漠では、乾燥のために死ぬ人より水に溺れて死ぬ人が多いと言われている」
何故そんなことが起きるのかというと、「めったに雨が降らないために、洪水なんかあるはずがない、と思って寝ていた人たちが水に呑まれてしまう」。
地球上の殆んどの砂漠で、年間降水量は20~30㎜に過ぎない。
東京の年間降水量は1500mm程度だから、砂漠は乾いている。
ところが、20~30mmの降水が一日で降ると、大雨だ。
細かい砂は急に水を吸わないので、低いほうへ雨水は急流となって走り出すのだ。
やがて、大河川のような濁流となって、全てを押し流すのである。
まさしく「寝耳に水」である。災害は忘れた頃にやってくるのだな。