共存なければ共滅
報道で知る以外に情報はないが、かってのフセインが統治していた時代を懐かしむ人すらあるらしい。
元来宗派対立に人種混在の問題などがあると言う。
そこに、ISISとかいうアルカイダが破門したほどの過激集団が暴れまくっている。
石油基地まで占拠して、財政も豊かで、リーダーは高学歴の男らしくビンラディンに境遇が似ている。
どこに終着点があるのかわからないが、アメリカとてうかつに手を出せず、複雑に絡み合っている糸は解けそうにない。
宗教、民族、利害等が絡み合って、支えてきたものが崩れているのだから、正邪善悪を一刀両断に切り分けることはできない。
できることなら、争いがせめて進歩、建設のためであって、後退、破滅の為の戦争であってはならない。
インドの故ネール首相の言葉に「共存なければ共滅あるのみ」がある。
人間は優しくもあり恐ろしくもある。賢くもあり愚かでもある。
しかし、その美しさと醜さとすべてひっくるめて、人間ほど愛すべき存在もない。
その人間が、それぞれ豊かな個性を花開かせる時にこそ、平和で幸せな世である。