コップの水の例え
古事記に雨が降るのは当たり前のことであるが、降り方が熱帯地方並の集中豪雨である。
地球温暖化の影響もあるのだろうが、人間は勝手だと思いながらも、自然の摂理には到底及ばない事を認識させられる。
不足の時には満たされ、溢れるとそれを減らす作用が働くバランス機能が、人間生活の営みを助けてくれる。
有難い大自然の恵みである。
人間の体も全く同じである。
食物にしろ、水にしても不足の状態だと、イライラして正常な思考は働かない。
時には栄養が行き渡らずに、健康を害する事もある。
しかし、飽食が過ぎると人間の各器官は障害をきたし、体を壊してしまう。
これを調節するのが、人間の意志の力だ。
このことは何も、身体上のことだけではない。
精神状態でもそうであるし、知能の働きについてもいえることだ。
心の中のコップの水が、いつも一杯では人の心の痛みを思いやることはできない。
頭の中のコップの水が、いつも一杯では新しい知識を吸収することはできない。