海の中の放射能
福島第一原発から20km圏の海域で採取したアイナメから過去最大値のセシウムが検出された。
国の基準値は1kgあたり100ベクレルであるが、何と3万8000ベクレルで380倍だ。
これまでの魚類の最大値はヤマメの1万8700ベクレルである。 事故から1年半が経過しているのにこの数値だ。
アイナメの餌がエビやカニであるので、海底土に相当量が積もっていると考えられる。
ある程度は予測されたことであるが、これほどの濃度の魚とは驚きであった。
海底の状況は陸上よりも解りにくいが、解決するのは困難を極める事に違いない。
くしくも、昨日の原発稼働比率に関する国民の意識調査、本日の著名科学者達による原発への提言は将来に向かっての道標だ。
人間がコントロールできないものを動かすことは危険極まりない。 燃料の核廃棄物の管理は2万年続くんだ。
今、国民の半数が、漠然とこんなことを感じているのではないかと思う。