情報
小社の特許という情報を、ある会社に売るつもりで提案を行っていた。
様々な状況の中で、残念ながら交渉はまとまらなかった。 今日はこの情報について考えてみたい。
情報という言葉を日本で初めて使ったのは森鴎外だとされている。
他の人が最初に使ったということも言われているが、ドイツ語のNACHRICHTを情報と訳したのが森鴎外であった。
実は、島根県津和野市を旅した時のこと、「森林太郎の墓」があった。
同道の女性(名誉のため名前は出せない)が、”あら、もりばやしたろうさんのお墓があるわ”で、大笑いしたことがある。
文豪で、陸軍軍医総監でもあった鴎外は、軍関連の翻訳の中で「情報」を使っているのだ。
情報とは「モノの情状についての報道」とされているが、・・・情けに報いると書く。人の心に関係するものだろう。
人と人の間をつなぐ神経のようなものではないかという気がしている。
情けとは心の青と書く。 青さと青色は違うのだ。 青さは青色を水に溶いた状態であって、青色は個体の状態だ。
情報活動は「青さ」を人の気持ちで繋ぎ紡いで、一枚の布に織り上げるものだと思っている。