幸福とは
11月の終わり頃から、新年の挨拶を遠慮する旨の葉書が例年より多く届いた。
そんな年頃なのだろうが、中に同級生の訃報にはやはり寂しい思いがする。
不思議に遠い昔一緒に悪さをしたことが、思い起こされる。
そんな暮れに、幸福ってなんだろうと思うことがある。
健康、健康と言って、あたかも命より健康みたいな表現をすることすらある。
どうやら我々は健康が幸福で、病気が不幸と思っている。
それがおかしな思い込みであるというのは、ちょっと考えれば分かることである。
健康であっても不幸な人は沢山いるし、逆に病気であっても幸福な人もいっぱいいる。
健康=幸福 ?
我々が悩むのは、病気そのものではなくて、病気になれば困る、病気になれば不幸になるという恐怖心だ。
だから、病気になれば案外人は落ち着くのだろう。
つまり、病気になれば、現実を受容するからだ。