良い年でありたい
正月は 冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし (一休)
めでたさも 中ぐらいなり おらが春 (一茶)
正直、弾んだ気持ちになれないこの頃である。
激動の、という決まり文句が、何度も何度も続けられるこの数年。
”激動の21世紀””激動世界””激動の経済界”・・・だが、人間が誕生して以来この方、激動でなかった時代があるのだろうか。
人間はもちろん動物だって、一人では生きられない。
複数の個人が集まり、複数の団体、社会が構成されていく。
その中で大なり小なり葛藤、争いが繰り返されてきたのが人間の歴史だ。
多少、その動きの巾に振幅があったとしても、その時、その社会にとっては”激動”ならざるはなし、と思ったほうが良い。
「新さん、あーたの正月の決意ってのは100日目も364日も同じかえ~
あちき? あちきは決意なんてしやせん。 なにしろ一年中、正月気分で暮らしていやすもんで。」
いっそ、一年365日 正月と思えば。 漫画の「浮浪雲(はぐれぐも)」)の主人公「雲」のセリフ