協力とは

今週の火曜日から連日小社に、謝るために来ている会社がある。

初日は会って「小社の考え方」を伝え、相手の回答をメールかFAXで返事を下さいと伝えておいた。

これでは何の事か解らないだろうと思うので、顛末を簡単に書いておこう。

小社が開発した備蓄トイレの納入に関し、「小生が案内した顧客先に」他社の商品を納入していたことが分かった。

しかも、小社に知られぬように、黙ってこっそりと行われていたのである。

商取引であるので様々な事情があるのだろうが、商道徳上如何なものかという話だ。

そこで、小生が紹介した別のお客様に納入した商品の引き上げを願った次第。

慌てて「何とかしてくれと言わんばかりの」懇願に来るが、「はい、そうですか」とは、いくわけがない。

これまでの「協力」は、何だったのかである。

「協力」とは、「与えること」でも「教えること」でもない。

一緒に問題に立ち向かい、「苦しみを分かち」「喜びを分かつ」事だと思う。

人の情が無い「協力」という事は存在しないのではないか。

 

ゴーストライター

新垣 隆氏がテレビで謝罪会見を開いている画像が、度々流れている。

佐村河内守という変わった名前であり、NHKで彼の特集番組をやった時に観た事がある。

それにしても、ゴーストライターがいたとは、見事に欺く演技には驚きの限りである。

実際の作曲者新垣氏の会見を観ていて、この人の言う事が本当なのだろうな、と感じた。

 小生は24年前に脱サラして、「ザ・メッセ」という会社を設立し、メッセージのサービス業を始めた。

メッセージというと格好はいいが、「社長の朝礼の話材を提供する」ビジネスであった。

当時はパソコンが今ほど発達、普及もしていなかったので、FAXで送信していた。

そして、送り先は受信者の自宅にである。(会社だと権威を保てない場合があるからだ)

そんな仕事なので、話題を提供する為に「ライター(書き手)」を数人雇っていた。__

その中に物凄く文章がうまいな、と感心するライターがいた。

ある時、彼が送ってくるメッセージが「メッセージ本」に掲載されている旨の苦情を受けた。

「盗作」には赤面の至りであったし、その事も一因でこの仕事を終了した苦い思い出が蘇った。

 

チョコレートで愛

京王線で府中まで出かけた。

何処の駅で降りても改札を出ると、チョコレートの山だ。

毎年恒例の「バレンタインデー」前の風物詩となったようだ。

最近ではアイデア商品も多いらしく、チョコレートばかりではなく煎餅や和菓子のものまで売っているという。

昔は恋文なるものが、愛の告白の最たる手段であったが、現代ではチョコレートに代表される「物」が、言葉に代わって相手に意志を伝えようとしている。

これも一つのコミュニケーションの手段なのだろうが、自らの思いや考え、意見などを直接相手に語りかけることは大切なことだ。

若い人達がチョコレートで愛が告白できたとしても、その愛を育て持続させていくには、二人の間に深いコミュ二ケーションの大切さをもう一度考えて見るのも良いと思う。

    他人は思い通りにはならぬもの。__

    物事はスラスラ順調にはいかないのが世の常、

    できる事から一口ずつ、丹念に食べ続けるべし。

旧友と久々に

30年くらい前に八王子に営業に来ていて知り合ったY氏と、2年ぶりに秋葉原で会った。

最近頻繁に同行している大手企業の営業担当YM氏も、同席して一献傾けた。

Y氏は定年後も在籍していた会社で現在も頑張っている様子。

氏は若い頃に「仮面うつ病」の診断を受けて、相当苦しんでいた。

当時、汗が出ないと(皮膚の表面に汗が出てこない)言うので、小生の懇意にしている院長に診察をお願いした。

その時、当時飲んでいた薬を見せたところ、「こんな薬を飲んでいたら危ないぞ、すぐ入院しなさい」との診断。

その場で入院したのであるが、何と翌日には脱走してしまった。

案の定、都内で変調をきたして入院。 2か月入院して回復した過去があるのだ。

そんな事を肴にして秋葉原の居酒屋で、杯を酌み交わして帰ってきた。

八王子に着いたら、駐車している車の屋根がうっすらと雪が積もっていた。

予報通りである。明日は相当冷え込むそうだ。

 

長生きの秘訣

昨日は小生の母が入所している老人ホームに顔を見に行った。

玄関に大きく掛かっている標題の文言を、写してきたので紹介したい。

       長生きの秘訣

    ぼけたらあかんで、長生きしなはれ

   憎まれ口に 泣きごとに 人の陰口 ぐち言わず 他人のことはほめなはれ いつでもアホで居りなはれ

   若い者には花をもたせ 一歩下がっておる事や いずれお世話になる身なら いつも感謝を忘れずに どんな時でもへえ~おおきに

   お金の欲は捨てなはれ 生きてるうちにばらまいて 山ほど徳を積みなはれ 昔の事は忘れなはれ 自慢話にわしらの時はなんて鼻持ちならぬ忌言葉

   わが子に孫に世間さま どなたからでも慕われる ええ年寄りになりなはれ

   ぼけたらあかん そのために何か一つ趣味を持ち せいぜい長生きしなはって 

   ええ年寄りになりなはれ