心も春めいて

東京は明日から気温が上昇して、13℃を超えるとの予報だ。

まだまだ寒暖の差が激しい日々が暫く続くと思うが、薄紙を剥ぐように春は近付いている。

そこで思い出すのが、「イソップ物語」、北風と太陽と旅人のエピソードである。

ご存知、旅人のコートを脱がせようと、北風と太陽が争った話である。

風の力で物理的にコートを脱がせようとしたした北風は、それに失敗した。

太陽は何の力を発揮したというのだろう。 ともかくも旅人は熱くなってコートを脱いだ。

そして太陽は勝ったのである。

 自然界では、高温地帯には高温地帯なりの、寒冷地帯には寒冷地帯なりの動物、植物が棲息する。

人間社会ではどうだろうか。 何時でも威張り散らしている人。

つっけんどんで我が強く頑固な人は、相手にされなくなるのは当然。

細く鋭く冷たいよりは、多少鈍くともポワッと温かい人柄で、相手を包み込みたい。

その人がいるだけで、周りの空気が和む、やわらぐ、落ち着くと言われるような人間でありたいと思うのである。

三回転半の夢追い人

オリンピックも終盤で、ついつい早起きしてテレビを観てしまう。

今日の新聞は「浅田真央」の特集で、紙面があふれていた。

その中で目を引いて、なるほどと思える記事を見つけたので紹介したい。(記事:日刊スポーツ)

一つはロシアの地元紙「スポーツ・ルー」から「アサダはサムライ」のタイトル。

 「私はサムライを見た。それはマオ・アサダだ。すでにSPで勝負の行方は分かっていたが、マオはほかの女子には誰も出来ない3回転半ジャンプに殉じてハラキリをした」と振り返った。

さらには「サムライにとってメダルが何だ!ハエだ!サムライにとって唯一の勲章は不朽の名声だ」と熱くつづっている。

 二つ目は、あの中国でさえ賞賛していることだ。

 中国中央TV(CCTV)のアナウンサーまでも、「これほど難しい技を身につけるまで、浅田はひたすら努力してきた。その道程は孤独だっただろう。だが、神様はちゃんと見ていた。浅田が涙を流した時、自分も泣いた。今日の演技は最高だった」

 中国のネットユーザーからも「真のスポーツ精神とは金メダルをいくつ獲得したかではなく、自分を乗り越えて自分に勝てたかどうか。浅田真央の完璧な幕引きは金メダルよりも確かなものだ。私達が真央を尊敬し愛している理由は、純粋な夢追い人だからだ」

一方の東京五輪組織委会長の発言には、スポーツマンへのねぎらいや競技人生への複雑な思い、彼女の将来への配慮など感じられ__ないのは私だけだろうか。

 

 

アフリカからの贈り物

先日の「エミューオイル」に続いて、今日は違うオイルが届いていた。

何かと言うと、「アフリカの神様からの贈り物」というキャッチフレーズで販売している商品がある。

ご存知の方も多いのだろうか、「シアバター」というオイルである。

灼熱のサバンナに自生する「シアの木」の実からとれる油である。

樹齢が40年を経てから実ると言われ、ガーナでは「神の木の宝」として重宝されているものらしい。

食用として、薬用として、化粧品として使用され、近年は保湿性の高い自然素材として注目されている。

 小生の先輩がガーナから来日していたガーナ人Aさんと親交があった。

当時は素性を知らなかったが、何でも昨年ガーナの皇太子に就任したのだそうだ。

その縁で、「シアバター」を紹介されたのだ。

実物を扱ってみて考えてみようと考えているが、どうなるやら。

世の中は知らないものだらけだ。

 

相手の話を聞く

小生の息子の嫁は保育園の先生をしている。

こんな話をしていた事がある。

2歳半の幼児が自分に玩具を貸してくれた子には自分のを貸したけれど、貸してくれなかった子には自分の玩具を貸そうとしなかったそうです。

 大人の場合、目に見える最も効果的なものは、お金。

だから、この世から増収賄はなくならないだろう。

しかし、お金だけで人間関係は成り立たない。目に見えないやり取りが人間関係の潤滑油として欠かせない。

挨拶や気遣いの他にも、助言、慰め労力の提供等・・・。

そうしたものを与え、与えられる事で人と人とのつながりはできていく。

だから、「お返し」ができるようになったら、こちらから積極的に与えるようにすること。

「求めよ、さらば与えられん」聖書の言葉だが、「与えよ、さらば与えられん」の方が正しいような気がする。

「与えよ」と言われても一体何を与える?

きっと、「相手の話を聞いてやること」だと思うよ。

相手の話を全力で聞いてやる事で、心のわだかまりが吐き出されたような満足を得るのじゃないかな。

「与えよ、お返しせよ」だな。

5年ぶりに訪問した

M市に在住のSさん宅を5年ぶりに訪問した。

年齢を聞くと76歳になられたそうだが、元気そのものだった。

かっては、バスの運転手をしていたので、元来運転は好きらしい。

5年前には「ベンツ」が車庫に鎮座していたが、今日は違う車が停まっていた。

最近は大勢で旅を楽しんでいるそうで、旅程の殆どを氏が運転しているのだとか。

 当時は旅行して写真を楽しんでいたので、その事も聞いてみた。

すると、カメラも様変わりして、デジタルカメラになっていた。

ニコンのカメラからソニーの「αー7000」になり、写真プリントもKMビジネスソリューションの大きな機械が置いてある。__

相変わらず写真を楽しんでいるが、かっての方法は大きく変わっていた。

農業とマンション経営を行い、旅と写真で楽しんでいた。

お互いの健康を励ましあって、次の訪問を約して帰路に就いた。

「わがよきこと ひとのよきこと初暦」