プールの清掃ロボット

早起きして出社、今日の準備をして出かけた。

行く先は某市の市営プールである。

休館日の為に来館者はなく、プールの水が鏡のようである。

何の用件で訪れたかと言うと、プールの清掃ロボットをデモしようというのだ。

H氏が今日の10:00からテストをするので、見学しませんか?と誘われていたのだ。

初めて見る清掃ロボットに興味と期待を抱きながら見守った。

実際の清掃には5~7時間程度を要するので、全てを見学するのは無理なので30分の見学となった。

ロボットの動きが実に面白い。

プールの壁にぶつかると、壁を上るしぐさをして反転して進む。

ロボットの重心を少しずらしてあるのだろうか、バランスのとり方等に工夫が伺える。

30分で一旦ロボットを引き揚げてごみの捕集程度を見てみた。

毎日管理している人がそれを見て驚いていたので、ロボットの性能はお分かり頂けるだろう。

利用者が帰った後のプールで、黙々と清掃する人たちに代わってロボットが行う時代なのだな。

温水プールの周りに1時間いたら、熱中症のような症状になってしまった。

日本企業の「善意」

__神田の異業種交流会に出かけて、今帰ってきた。

3時から始まって、5時までテーマに沿って意見交換を行った。

業種は様々で20名程の集まりであるが、それぞれの立場での意見の交換にならざるを得ない。

それでも懇親会になると途端に賑やかになり、お互いの力を併せてやっていくムードが出来上がる。

会っていて、心地よい雰囲気であるので楽しみである。

今朝の朝日新聞に掲載されていた記事が、本日の会合にダブるところがあるので、要点を書きたい。

タイトルは日本企業の「善意」震災復旧を早めた・・・である。

2011年の東日本大震災で、サプライチェーン(部品供給網)を寸断された複数の日本企業が、限られた資源を時には競合企業との間で調整し共有したことが、迅速な生産復旧につながった。

このことが、企業の災害対応にとっての良い教訓になっている。

英国・エジンバラ大などの研究者がまとめた論文である。

大きな被害を受けた企業の多くが、単なる契約上の義務の範囲やグループ企業の系列を超えて協力し合ったことに着目。

企業間コミュニティーを通じて、相互信頼の精神に基づき支援を提供する 「社会資本」が働いたと指摘している。

その他にも幾つかのことを記しているが、「災害が発生した際に、潜在的な資源を解き放つ大きな力が【善意】にあることを、日本のっ復旧が示している」と言っているのだ。

心の良薬

__梅の里・青梅を久しぶりに訪問した。

午前中は商店会連合会の会長に会って、お話させていただいた。

商店会と言っても賑わっている商店会なんてありませんよ、と言われる。

想定した通りで、特に驚くべきことではないが、平均値はダメでも良い処もあるはず。

世間話をしていると話の間にちょこちょこと店の名前が出てくるのだ。

幾つかのヒントを頂き、自販機のオペレーションを業としている地場の会社を訪ねた。

4年振りの訪問で懐かしい思いがしたが、お互いに力を併せてやっていきましょうと握手。

以前にも書いたが、青梅は吉川英治のゆかりの地だ。

彼の残した「吾以外皆吾師」(われいがいみなわがし)という言葉には強い響きがある。

企業にとって信用とは、帳簿に出てこないが何よりの財産だ。

自らのミスを自らの責任と素直に認めず、他に転嫁し言い訳を並べる。

なぜ「素直な気持ちになれないのだろうか」と思うことにぶつかることがある。

自分以外の人や物を、自分の師と仰ぎ、生活することができれば、自ずと素直な気持ちも生まれてくるのであろう。

吉川英治の言葉は、現代の心の良薬である。

上るつもりが・・・

img011小社の備蓄トイレと自販機とのコラボによる展開を、八王子商工会議所が6月号会報に掲載した。

会員探訪コーナーに写真入り3段の記事である。

早くも問い合わせが来て、びっくりするやら有難い話である。

八王子の西側にある高尾山・薬王院にH氏がアポを入れてあり、訪問するつもりでいた。

「つもり」と言うのは、小生が脊椎間狭窄症の為、長距離を歩くことが困難であるためだ。

生憎雨が降り出して足元も悪く、ケーブルで登ってから20分位の徒歩が待っている。

しかも、登りの行程が上手に歩けないので、上に行くことを断念した。

用件は精進料理を作成している厨房の、安全を守るための商品紹介である。

メーカーからS氏に来てもらっていたので、H氏と二人で上ってもらい、小生は登山口で待った。

2時間ほどで下山してきたが、待つ時間はやはり長い。

雨の平日で観光客も少なく、静かな時ではあるがちょっぴり寂しかったな。

 

都会はリスク地獄

__新宿で落ち合い昼食を御馳走になって、丸の内線で中野坂上の大手旅行会社に出かけた。

久しぶりの面会であったが、快く話を聞いていただけたように思う。

ところで、新宿に出るとどうしてこんなに人が多いのだろう、と思ってしまう。

こんなに混雑している地下で地震にあって、「俺だけが懐中電気を持っていて点灯したらどうなるだろう」なんて考えることがある。

暗闇の中に光が一つ、混乱するに違いないだろうな。

それでは東京で働く普通のサラリーマンと日本の普通の冒険家の人との、取り巻くリスクの大きさを比べたらどちらが大きいだろうか?

冒険家の方がリスクが大きいに決まっているよ、と99%の人が答えるだろう。

ところが、普通のサラリーマンの方がリスク人生かもしれないのだ。

かかるリスクと得られる便益とのバランスシートを考えると、サラリーマンの方がリスク超過の場合が多い。

過密都市で暮らしている人は、潜在的に膨大な量の複合的リスクを抱えている。

我々はその事を認識しつつ暮らしていくことが必要なのだ。

今日はそんなことを考えながら、車窓を眺めていた。