PL保険の更新

__PL法(製造物責任法)がスタートしたのが1995年だから、15回目の更新となる。

一般的には知られていないが、「欠陥商品によって使用者や第三者が身体障碍や財産損害を生じた場合の補償保険」である。

PL保険の始まりは、アメリカで子供が薬を誤飲したのがきっかけだったと記憶している。

つまり、子供が薬の瓶のキャップを回し開けて、飲んで健康を害したことだ。

このことが、プールフルーフ(馬鹿ネジ)のキャップ開発につながった。(キャップを押して回さないと開かない)

身近な商品で気を付けて見ると色々なものにPLマークがついている。

特に小児を対象にした商品に多いように感じる。

例えば、ベビーベッドや椅子、乳母車、チャイルドシート等がある。

小社の「備蓄トイレ」の凝固剤で、事故でもあったら大変である。

もちろん口に入れない等の注意書きをしているが、万が一の為の保険である。

対象商品から「放射性物質吸着用空気清浄機」を外したので、少し保険料は下がるかな。

情報の本質

非常用トイレ

OLYMPUS DIGITAL CAMERA色々な方の御力を頂いて、毎日が感謝の連続である。

今日も又、K社の神奈川県の支社長が部下の方を伴って来社。

小社の「非常用備蓄トイレ」の件である。

最近では思いもよらない方の紹介で、御来社を頂くことが多くなった。

中には、情報を頂いて行動に移したところ、あまり良い結果を得られなかったと言うこともある。

情報を頂くことは有難い事だが、余りに情報に頼り過ぎて失敗することも多いように感じる。

つまり、情報を分析する努力を怠っていることが多いようだ。

情報が氾濫する中で、情報の本質を掴むことは容易なことではないが、情報はその本質を見極め、行動する前に考え抜けと言うことであろう。

情報の本質を掴まないと、正確な判断ができない事は言うまでもない。

見切り発車は最も危険だし、発射の際は良く考えて、リスクの軽減に努めなければいけない。

情報とは情に報いること

長い時間をかけて、広い範囲の人たちとの間に「情」の繋がりを作って行く。

これに報いる形で返ってくる。これが本当に役立つ情報だろう。

 

池田君の事

OLYMPUS DIGITAL CAMERA池田穂高君が逝ってから2年が経った。

土壌改良を専門にしていたが、医学博士でアイソトープや医療関係にも造詣が深かった。

何かの展示会に彼が出展していて、名刺交換をしたのが最初の出会いであった。

数年を経て、日本のNGOの理事長からの問い合わせが再会のきっかけとなった。

その団体は中国で砂漠の緑化をすすめているのだが、植樹の際に使用する肥料として北京の汚泥を使えないかという問い合わせであった。

小生の専門外であったので、誰かいないかと探して彼に突き当たったのだった。

この件では、彼に北京まで行ってもらって検討したが、汚泥の汚れ(という言い方もおかしいが)が酷過ぎて使用を断念せざるを得なかった。

その後縁あって、彼と「福島の事に役立つことをやろう」と日夜励んだ。

福島に出向いたことも数知れないが、原発に近寄れるだけ近寄って放射能汚染された枯葉を大量に集めて、某所で枯葉の炭を作ったな。

放射性物質の吸着試験をどの機関にいらしても断られたために、放射性物質の標準物質を作ることからしかデータが出せなかったからだ。

経験したことの無い逆境の時、役人たちの逃げ腰の対応には呆れ果てたことを思い出す。

温厚な君が都庁の役人に大声で怒鳴ったことは未だに耳に残っているぞ。

池田君は志半ばで逝ってしまったが、かれの意思の一片でも達成させたいと日頃から思っている。

3回忌に当たって、その思いを新たにしたところだ。

ちょっと一杯が・・・

親しくして頂いている、世田谷にある中堅会社の会長に会いに出かけた。

この会社が手掛けている商品開発の手伝いをしているので、その状況報告等を2時間ほど行った。

詳細を書くわけにいかないので、もどかしい感がするが、ちょっと難行しそうな雰囲気だ。

打ち合わせが終わり、会長と二人で夕飯がてらにちょっと一杯と洒落込んだ次第。

一杯が二杯・三杯とすすみ、ほろ酔いを少し過ぎたあたりで帰宅した。

福島県本宮市に自宅を建て直したばかりで、放射能汚染に見舞われて散々な目にあわされている。

小生も昨年同行して状況をつぶさに見てきたが、原発から離れていても「この数字か」と声に出さざるを得ない。

十月だったと思うが、鈴なりの柿が熟しているのに、食することができないのだぞ。

四月の終わりの週に一週間の除染作業が行われたので、立ち合いに行ったとの事。

除染後の線量は少し下がるが、2~3日すると基に戻ってしまうとの事。

屋根の除染はせず、土の剥がす深さは3㎝というから、除染とは名ばかりである。

漫画「美味しんぼ」の中で、鼻血が出たので・・・というのが風評被害を云々とか記事になっているが、チャンチャラおかしいと思う。

何もなくて鼻血がそんなに出るわけないだろう。

 

 

取材が来たぞ

__何年ぶりかの取材だった。

商工会議所にPL保険(製造物製造責任保険)の事で電話をしたところ、聞き覚えのある名前の人が応対した。

そこで、保険の話が終わった後で、久しぶりだけど・・・と世間話。

小社の「備蓄トイレと自販機のコラボ」の話をしたら、是非取材をしたいとの事で今日の訪問になった。

10年ぶり位になるだろうか。

正直言って顔も思い出せなかったが、会ってみると昔の顔が思い出され懐かしい。

この商品を手掛けて5年経つが、記事として公の目に触れることは初めての事だ。

どうせなら「分かりやすく」説明できるようにしようと心掛けたが、果たしてどうだろうか。

記事が出るのは「6月号」であるから少々先であるが、この記事でどのような派生効果が出るかが楽しみだ。

取材はあれこれと2時間ぐらい続いたが、小社ビジネスモデルへのお褒めの言葉と期待を寄せられた。

本当に有難い限りで、人の繋がりと縁を感じるところである。